BE DO JOURNAL.MAGAZINE

その水漏れ、故障ではないかもしれません

2026.08.05

夏本番のトラブルを防ぐ原因と対策

水漏れ対策

連日厳しい暑さが続くこの時期。スーパーマーケットやコンビニエンスストアで活躍する冷蔵ショーケースには大きな負荷がかかり、「水漏れ」のトラブル報告が急増します。

「また今年も床が濡れている。」 「急に故障してしまったのだろうか。」

そんな経験をされた店舗担当者の方も少なくないのではないでしょうか。見えない場所で起きているだけに故障を疑い、冷蔵メーカーへ修理を依頼される店舗も少なくありません。しかし実は、水漏れの多くは設備そのものの故障ではありません。適切な点検やメンテナンスによって、未然に防げるケースが数多くあります。

見えない場所で進む「ドレン配管」の詰まり

冷蔵ショーケースは、冷却運転にともなって発生するドレン水(結露水)を、ドレン配管を通して排水しています。

この配管の中には、日々の使用によってホコリや汚れ、スライムなどが少しずつ蓄積していきます。夏場は気温や湿度の上昇により、ドレン水の量も、汚れの繁殖スピードも増していきます。その結果、排水がスムーズに流れなくなり、水がドレンパンからあふれ、売場へ漏れ出してしまうのです。

突然起きたように見える水漏れも、その多くは時間をかけて進行していた配管の詰まりが原因です。設備が壊れたのではなく、「排水できなくなった結果」と考えると、適切な対策も見えてきます。

原因は、目に見えない場所にありました

実際の現場では、まずドレンパンに溜まった汚れやスライムを吸引し、その後、高圧洗浄によって配管内部の汚れを取り除きます。最後に排水の流れを確認し、正常な状態へ戻して作業は完了です。作業後に回収された汚れを見ると、多くのお客様が驚かれます。

普段は見えない配管の中には、想像以上のスライムや汚泥が蓄積していることも珍しくありません。

「こんなに詰まっていたとは思わなかった。」

そんな声をいただくことも少なくありません。目に見えない場所だからこそ、気づかないうちにトラブルの原因が積み重なっているのです。

本当に困るのは、水漏れではなく「店舗運営への影響」です

床が濡れるだけなら大きな問題ではない、と感じるかもしれません。

しかし実際には、お客様やスタッフの転倒リスク、商品の汚損、スタッフの対応負担など、店舗運営全体へさまざまな影響が広がります。

さらに営業中の緊急対応は、本来の接客や品出しなどの日常業務を止めてしまう原因にもなります。

だからこそ、水漏れは「起きてから直す設備トラブル」ではなく、「起こさないための設備管理」が重要です。

定期的なドレン配管の洗浄は、水漏れの予防だけでなく、設備への負荷軽減やライフサイクルコストの削減にもつながります。予防保全とは、設備を守ること以上に、店舗の営業を守るための取り組みなのです。

店舗営業を止めないために、夏前の点検という選択を

設備トラブルは、発生してから対応するよりも、発生させないことが何より重要です。

夏本番を迎える前にショーケースの状態を確認し、必要なメンテナンスを行っておくことで、水漏れのリスクを大きく減らすことができます。

美道では、これまで5,000店舗以上の施工を通じて、水漏れをはじめとする設備トラブルの予防保全に取り組んできました。私たちが目指しているのは、単に詰まりを取り除くことではありません。

店舗が、いつも通り営業できること。その当たり前の日常を守ることこそ、美道が考えるメンテナンスの価値です。トラブルが本格化して店舗運営に支障をきたす前に、一度ショーケースの状態を確認してみてはいかがでしょうか。